- 当院は資格を持つ看護師がフットケアを担当
- 保険適用でフットケアが受けられる方
- 糖尿病になるとフットケアが大切な理由
- 自分でマッサージはダメ?糖尿病になると
フットケア外来が大切な理由 - フットケア外来の内容
- 足のお悩みはお早めに当院へご相談ください
当院は資格を持つ看護師が
フットケアを担当
糖尿病を患っている場合、足の健康を維持することはとても大切な要素になります。
当院の院長は糖尿病専門医である他、糖尿病看護認定看護師の資格を取得している看護師が在籍しており、糖尿病に特化したフットケアを患者様の状態に合う形でご提供しております。治療の際はフットケア専用の個室を用意しておりますので、周りに気を遣うことなくフットケアとフットケア指導を受けられます。足を健康な状態に保つことで、糖尿病による問題や合併症を予防し、健康的な生活が送れるよう全力でサポートさせて頂きます。ご不安な点や疑問に思うことは何でもお気軽にご質問ください。
保険適用でフットケアが
受けられる方
以下の診断をされており、かつ当院に糖尿病治療で通院中の方が、保険適用でフットケアを受診可能です。
- 過去に足の潰瘍治療歴のある方
- 足趾や下肢のいずれかを切断した経験がある方
- 閉塞性動脈硬化症と診断された方
- 糖尿病神経障害と診断された方
糖尿病になるとフットケアが
大切な理由
高血糖が続くことで起きる
からだの変化
- 体の抵抗力が落ちることで感染症の感染リスクが高まる他、化膿を引き起こしやすくなる
- 血流が悪くなることで傷の回復に時間が掛かるようになる
- 感覚が鈍感になることで火傷や傷に気付きづらくなる
足の症状が進行すると…
- 組織が死に至る(壊死)
- 足潰瘍を引き起こす
糖尿病の方が注意すべき足病変
- たこ
- うおのめ
- 水虫
- やけど
- 爪の肥厚や変形
- 乾燥
- ひび割れ
- 靴すれ
- 外反母趾
自分でマッサージはダメ?
糖尿病になるとフットケア外来が
大切な理由
神経障害のリスク
糖尿病が引き起こす足の感覚を感じにくくなる現象は神経障害によるものです。感覚が鈍ってしまうと自分でマッサージを行っても、足の異変や痛みに鈍感になってしまい、合併症などの発見が遅れてしまう可能性があります。自己マッサージは医師や専門家の指導をよく聞き、感覚のチェックをしながら適切に行いましょう。
血行障害のリスク
自分のやり方でマッサージを行うと力加減が分からず、血行障害を引き起こしてしまうことがあります。血の巡りに障害をきたしてしまうと、糖尿病の症状により潰瘍や傷の回復が遅れるようになったり、感染症にかかる危険が高くなるので注意が必要です。
専門知識の欠如
糖尿病を患っている方のフットケアやマッサージには、専門性の高い技術や知識を必要とします。マッサージの際に使用する器具やその使い方、力の加え方や手順などを守ってフットケアを行わないと、足の怪我や損傷に繋がり、合併症のリスクが高まってしまう危険がります。
自分でマッサージを行いたい場合は、必ず専門家や担当の医師に相談するようにしましょう。専門医による指導に沿ってフットケアを行うことで、足の健康を守ることができます。
フットケア外来の内容
患者様のフットケアと経過観察は、糖尿病看護認定看護師の資格を取得している看護師が行いますのでご安心ください。
血流障害・神経障害の
簡易検査
糖尿病のフットケア外来では、上記の検査と評価方法で血流障害・神経障害の状態を判断して、患者様に合ったフットケアをご提供しております。
アキレス腱反射の有無 | アキレス腱に腱反射用のハンマーを用いて叩き、正常な反射が生じるかを確認します。この手法は運動・感覚神経の機能障害を評価する指標となります。 |
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振動覚遅延の有無 | くるぶしに音叉を当て、振動の感覚を調べます。音叉をハンマーで叩いて振動を生じさせ、柄の部分を被検者のくるぶしに当てます。振動が感じられなくなったと感じたら合図を出してもらい、振動が感じられなくなるまでの時間(秒)を計測します。 |
血圧脈波検査(ABI) | 血管の詰まり具合や柔軟性を両足と両腕の血圧を測定することで確認できる検査です。検査自体は5分程度の短い時間で完了します。 |
DPNチェッカー | DPN(糖尿病性末梢神経障害)の程度を測定する検査装置です。電気による刺激を腓腹神経に与えてその興奮が伝達する速さと大きさを確認することで測定を行います。 |
血液検査 | 血中にある特定の物質、あるいは炎症マーカーの検査を行うことで、血流障害の程度を確認できます。 HbA1cやCPRの測定も血液検査に含まれる他、検査結果は血管の炎症や血管の健康状態を表す指標として有効です。 |
足浴
心身をリラックスさせ、血行を促す効果がある足浴を行います。足浴中に生活習慣や現在の体の調子などをお伺いします。
保湿・爪切り・やすりがけ・うおのめ・たこケア
足の観察
足を触診しながら隅々までチェックを行います。チェックする項目は、使用している靴底の確認・足に傷がないか・巻き爪や爪の肥厚が見られないか・たこや魚の目がないか、湿疹が現れていないか、乾燥具合などです。
足の感覚チェック
音叉やタッチテストを行い、足のしびれや感覚の状態を確認します。
爪切り、角質除去
角質の除去や爪きりなどの爪のケアをフットケア専用の器具を使用して、安全に行います。
保湿、マッサージ
足に湿疹が見られたり、乾燥が見られる場合は保湿剤を使用したり、程度によっては外用薬を使用することもあります。また、マッサージは冷えやむくみの改善を目的として行います。
生活指導・セルフケア指導
血糖値の状態を見ながら、食事や普段の生活について糖尿病を治療するための方法をご提案いたします。また、足の正しいセルフケアとして爪のケア方法・洗浄の仕方・保湿方法・靴下の着用についてなどをご説明いたします。
足のお悩みはお早めに当院へ
ご相談ください
欧米に比べて日本では糖尿病を原因とする足の疾患はそれほど多くありませんでした。それは日本人が家では靴を脱ぐことや毎日入浴を行うのが当たり前とされている、ライフスタイルの影響と、動脈硬化の患者数が少ないことが主な理由として考えられています。
ですが、糖尿病と動脈硬化は今後患者数が増えていく可能性もあることから、今以上に足の手入れが重要になってくると考えられています。足に重大な疾患を引き起こさないためには、日頃からフットケアを行うことが大切です。