バセドウ病

バセドウ病とは

バセドウ病とはバセドウ病とは、甲状腺機能の働きが活発になり、甲状腺ホルモンの過剰な分泌を伴う病気です。
甲状腺機能亢進症の代表疾患であり、人口1,000人あたり26人に見られます。
新陳代謝が過度に活発になり、甲状腺の腫れや頻脈、イライラ、眼球突出などの症状が引き起こされます。
男女比は1:5と明らかに女性に多く、特に2030代での発症が目立ちます。

バセドウ病の原因

バセドウ病の原因バセドウ病は、免疫システムの異常によって抗体がつくられ、自己の甲状腺が攻撃されるために発症します。
なぜ免疫システムに異常が起こるのか、はっきりしたことは分かっていません。
現在のところ、遺伝的要因、ストレス、過労、妊娠・出産などの因子が複雑に絡み合い、発症するのではないかと言われています。

バセドウ病の症状

バセドウ病では、主に以下のような症状が見られます。すべての症状が現れるわけではなく、症例によって違いが見られます。

  • 甲状腺の腫れ
  • 頻脈(脈が速くなる)
  • イライラ
  • 集中力の低下
  • 眼球突出動悸
  • 多汗、暑がり
  • 寝つきの悪さ
  • 手のふるえ、筋力低下
  • 食欲亢進、体重減少
  • 微熱
  • 骨がもろくなる(二次性骨粗しょう症)など

バセドウ病の検査

血液検査

バセドウ病の検査1血液検査にて、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、甲状腺ホルモン(FT4FT3)を調べます。
必要に応じて、TRAb(抗TSHレセプター抗体)・TSAb(甲状腺刺激抗体)についても測定します。

超音波検査

バセドウ病の検査2首に検査用のゼリーを塗り、超音波を当てることで、甲状腺の大きさや形、腫瘍の有無などを調べます。バセドウ病の場合は、甲状腺が大きくなっていることが予想されます。
被ばくは一切ありませんので、妊娠中の方でも安心して受けられます。痛みもありません。

※超音波検査は実施日が決まっております。ご希望の方は一度お電話にてご相談ください。                                                 

日常生活の注意点

お薬を忘れずに飲んでください

バセドウ病になった時の日常生活の注意点1処方したお薬は、用法用量をお守りいただき、飲み忘れのないようにお願いします。数日間の内服忘れで、バセドウ病が急激に悪化するおそれがあります。
副作用は、皮膚のかゆみ、発疹など軽いものがほとんどです。高熱、のどの痛み、その他強い副作用が現れた時には、受診をしてください。

規則正しい生活を送り、十分に睡眠をとってください

バセドウ病になった時の日常生活の注意点2生活リズムの乱れ、睡眠不足などによって、症状が悪化することがあります。特に、ストレスを溜めないようにしてください。

仕事・運動では無理をしないようにしてください

バセドウ病になった時の日常生活の注意点3仕事、運動などは可能ですが、精神的・身体的ストレスが大きくならないようにしてください。
少なくとも甲状腺ホルモンの値が高い間は、仕事を減らす・時短勤務する、激しい運動を控え散歩程度にする等の調整が必要です。

喫煙・アルコールについて

バセドウ病になった時の日常生活の注意点4喫煙者は、非喫煙者と比べて、眼球突出が起こりやすい・バセドウ病の治りが良くないと言われています。
できる限り、禁煙をしてください。アルコールは、ほどほどにしてください。

海藻類について

バセドウ病になった時の日常生活の注意点5「ヨウ素が多いから」と海藻類を制限する人がいますが、普通に食べる分には問題ありません。
過度な摂り過ぎにならないようにだけ、ご注意ください。

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